大丈夫のチカラ

ある日突然、母子が1対1から1対2になる。よく言われるのは混乱や嫉妬から来る、上の子の赤ちゃん返り。私も妊娠中に不安がないわけではなかったけれど、考えてもわからないことで頭をいっぱいにするよりも今を味わおう、何かあれば夫と相談しながらその時に対処していこうという気持ちでいて、さほど重たく構えてはいなかった。
ふたりめが生まれると、長男の変化は見聞きしていたとおりの予想の範囲内で訪れた。一方で私のほうが、想像すらできていなかった事態に陥った。これまで注いできた我が子への愛情の行き先が突然ふたりになって、その心の配り方、バランスの取り方がわからず長男とぎくしゃくしてしまうのだ。
家族が増える。それは、親子・兄弟関係を手探りであらたに土台から築き直していくことだった。

「上の子が大変になった」というと、自分の精神はそのままで子どもだけ変わったような言い方だけれど。親子共々、初めてのこと。大人だってゆらゆらぐるぐる、揺れ動いている。

「お兄ちゃんが大変になるから、こうしたらいいよ」というせっかくのアドバイスも、産後間もない母親の心身が混乱しているという前提がないと、水面下の濁りがそのまま見過ごされてしまうのではないかと思う。
ある時、長男が赤ん坊の腕をひっぱったり頭をつかんだりを繰り返した。ちょっとしたイタズラ心。まだ力加減がわからないだけ。やさしく制止して教えてあげればいいよね。そう頭ではわかっていたのに、まるで瞬間湯沸し器のごとくカッとなった私は初めて、長男を「やめて!」と突きとばしてしまった。

畳の上で勢いよく半回転した長男はわずかに顔を歪ませ、放心状態。自分がこれまでのように受けとめてもらえなくなったことを悟ったようだった。我に返りあわてて抱きしめて謝ったけれど、今でも私は、あの喪失感の滲む表情が忘れられない。

けれど、落ち込む私に楽観的な夫が言い放った言葉はもっと忘れられなくなった。
「大丈夫だよ。◯◯(長男)は大丈夫だって、信じてあげたいな。」
はっとさせられた。そうか私は、我が子の力を信頼できていなかったのだ。ああ、なんてことだろう。ショックでなんだかクラクラした。

長男を傷つけたくない。寂しい思いをさせたくない。嫌われたくない。……そんなもの、こちらの身勝手じゃないか。

まったく傷つけず、寂しい思いをさせずに育てるなんて無理に決まっている。私は一体何を勘違いしていたのだろう!

 

弟ができたことで長男は試練を受けている?……それ自体が私の思い込みと決めつけだったのかもしれない。確かに苦しそうに見えることはある。でも大人みたいに「自分は悩んでいる」と鬱々と考えたり、悲劇のヒロインになってみたりなんてことは一切なくて、とびきりの笑顔で過ごしている時間だってあたりまえにある。

何が起ころうと彼がどう乗り越えていくか、それだけのことだ。
手放そう。長男を私がどうにかしてあげなきゃ、何かしてあげないとかわいそうだという思いを。

 

「大丈夫」という言葉が一番必要なのは、実は私自身だったのかもしれない。

 

ところで、幸いにも私は「母親の変化」について退院前に助産師さんから教えていただいていた。本能で、下の子を守ろうとするあまり上の子がかわいく思えなくなるかもしれないこと。でも気持ちはかならず戻るということ。

「大丈夫ですからね」「つらいことがあったら相談してくださいね」という言葉が添えられた。聞いた時はピンとこなかったけれど、私はそのシナリオ通りの感情に、見事に直面してしまった一人だ。

夫の我が子を信じたいというくだりとともに、ことあるごとに思い出す「大丈夫」は、今の私を淡々と支えてくれる。静かにたくましくて、ありがたい言葉である。

(つづく)

街の人々もふる里

私の父は 3年前 99歳で他界した。
その葬儀に 白い運動靴で学ランの男の子が ひとりちょこんと座っていた。
「あの子は 小さい時からよく家に来ていて お父さんとキャッチボールなんかしていたんだよ」
「庭の椅子で 何だか知らないけどよく話しをしていた」と聞いて 何だか胸が熱くなった。
残念ながら その子と話すことは出来なかったが とっても嬉しかった。私を始め 子どもたちは家を離れ住み 父は何気に寂しかったに違いない。その子が 何故父のところに通っていたのか?定かではない。
家族と接することが少なかったのか? 友達がいなかったのか? 色々想像したが そんなことはどうでもよかった。
彼と父は 一緒にいることでお互いが心の支えになっていたのだろう。親しい友達だったのだ。
うつむき加減で肩を落とし 時折顔を挙げじっと祭壇を見る彼が何とも印象的だった。
学ランから見るに高校生だった彼 明らかに親から言われて渋々席にいる様ではなかった。
まさか そんなに大きくなってまで父のところに来ていたとは想像しにくいが 小さい頃の思い出がいっぱいだったのだろう。
父も 参列者の中に彼を見つけ嬉しかったに違いない。

お店のおばちゃん・おじちゃん 近所のお爺ちゃん 道ばたでよく顔を合わせるおばあちゃん 子どもにとって みな大切な人。
子どもにとって 街はふる里だ。 子どもと大人の間に 周りでは計り知れない交流がある。 心の友がいる。
あるマンションの理事会が「マンション内でのあいさつはしないようにしよう」と決めたという新聞囲み記事に 大きな衝撃を受けた。
子どもたちに許されるのは 家族の関係だけなのだろうか?
ふる里の大切さは 歳を重ねるごとに増す心の支えでもある。

<素敵な関係>
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初冬の隠れ里山を楽しむ

ー冬仕度の森を観察しクリスマスリースも作りましょう!ー

百合丘の駅から歩いて徒歩12分ほどの所に、普段は入れない素敵な里山があります。
近所にあるのに、眺めもバツグン!遠くに行った気分になれる場所です。

この機会に散策してみませんか?

<持ち物>
タオル、飲み物、道具(ルーペ等あれば)
汚れてもいい服装(長袖、長ズボン着用、帽子等)
※斜面などを登りますので、運動靴が良いです

託児付ランチ 「ワタシだけのランチタイム」

たまにはママもゆっくりご飯食べたいですよね!
カフェの2階で有資格者がお子さんをお預かりし、その間ママはお友だちとゆったりランチしていただけます。

この日くらい自分だけの自由な時間を過ごしてみてはいかがですか?

【内容】
お子さんをお預かりして、その間にゆっくりとランチしてもらう企画。
※お子さまの食事を済ませてからお越しください。

【お子さまの対象年齢】
生後6ヶ月〜未就園児

【持ち物】
お子さまの替えオムツ、飲み物

【定員】
10組

【申込期限】
11/11(金)  
※お子さまのお名前と月齢をお知らせください。