ダンスダンス

あれはどこだっただろうか? 車で走行中の出来ごとだった。
何時もよりすいていた道。前に何台か走っていて 車間を置いて私。CDから流れる曲に快適なドライブだった。
信号の無い横断歩道に ランドセルの子どもたちが立っているのが見えた。「私が通り過ぎれば 渡れるよ〜」と アクセルを踏んだ。ところが 突然 私の車に向かって手を挙げたのだ。まるで狙っていたかのように。バックミラーには車が無い。「なんで私なんだ? ちょっと待てば楽に横断できるのに」と思ったが ブレーキを踏んだ。


すると 5・6人の男の子たちが「わ〜〜い」とばかり両手をあげ飛び跳ねた。そして 横断歩道を渡りかけた。次の行動には 呆れた。彼らは 道路の真ん中で腰降りダンスを始めたのだ。「おいおい いい加減にしろよ」ちょっと怒り顔をして 人差指でそう伝えた。にもかかわらず 彼らは 跳ねあがり大声を上げ 一列になって尚も激しく踊りだした。後続の車を確認したが 見当たらない。「ま いっか〜」ハンドブレーキをかけ 両手を広げて「呆れたもんだ」とジェスチャーした。子どもたちは はちきれんばかりの笑顔。「いいよ観てやるよ 勝手にしやがれ」とシートに身体を深く預け 顔のあたりまであげた手を軽く振った。子どもたちは絶好調だった。
ひとしきり踊っていたが 急に踊りを辞め 集団は横断歩道を渡った。私の後に 車が近づいて来ていたのだ。「あんなにはしゃいでいたのに しっかり見てるんだ〜」と感心しながら 私はサイドブレーキを開放し ゆっくりと発進した。
横断歩道を渡り終わった男の子たちは 綺麗に横に並び 黄色の帽子を脱ぎ 私に向かって一礼したのだ。驚いた私だったが 空いた窓から出ていた手を振った。


「ありがとうございました〜〜!!」みんなの大声が聞こえた。バックミラーに いつまでも手を振る姿が見えた。
彼らは「手を挙げてどの車が止まるか?」ゲームをしていたに違いない。
気持のよいその日のこと あの笑顔集団を思い出す度 ニッカリする。

煎り大豆を作ろう!

あけましておめでとうございます。
2月は季節の手仕事「大豆仕事」です。
我が家は年末に農家さんに大豆を多めに注文して、2月から先の季節に備えます。
(賞味期限を気になさる方にはオススメいたしません)


先ずは節分の煎り大豆から。
煎り大豆は、フライパンやオーブンで作ります。
乾燥大豆を洗い、一昼夜水につけ、水を切り、煎る!
とっても簡単です。
1月31日から準備を始めれば節分に間に合いますので、子どもたちと一緒に作ってみましょう!
我が家の子どもたちはお水で洗うという工程が好きなので、大豆を洗うお仕事からお任せします。
水に浸けたまん丸の大豆が、翌朝水を含んで本来の大豆の姿になるということだけでも、子どもにとっては大発見です。

煎り大豆

煎り大豆

そのあと、1時間から半日ほどざるにあげて水をきります。
フライパンで煎る工程は、様子を見ながら子どもに任せてみてもよいでしょう。
へらで大豆を転がしながら、強火で5分程度、パチパチと音がして皮が乾いてきたら弱火にして10-15分。
煎っている大豆はとても熱いので、注意をして味見をします。
カリッという食感になったら出来上がり!
香ばしくとても美味しいので、普段のおやつにもオススメです。
オーブンの場合は、水を切った大豆を天板に乗せ、予熱なしで150度で90分程度です。
途中、天板を少し揺すってまんべんなく火が通るようにするとよいでしょう。
また、焦げないように途中で覗いてみるのを忘れずに。
こちらも味見をしながら、時間を調整しましょう。
上記の他にもインターネットに色々な作り方が出ているので、参考にしていただくと良いと思います。
自分自身で、また子どもたちと一緒に作った煎り大豆で豆まきをすると、大きな大きな福を招くことができそうな気がしますね。
次回は、大豆仕事その2「子どもと一緒に手前味噌を作ろう!」をテーマにご紹介します。
煎り大豆ほどではありませんが、味噌作りもいたって簡単。
大豆を水に浸す、茹でる、潰す、混ぜる、待つ・・・。待つ・・・。待つ・・・。
すると3〜6ヶ月後には美味しいお味噌が出来上がるのです。
味噌作りでも、潰す、混ぜるの工程で子どもたちが大活躍!
お友達とおしゃべりしながら作るのもオススメです。
煎り大豆

変化の日本

「近年になって お手伝いをする子どもの姿を見た事がない」そう言われて 「そう言えば」となった。


昭和20年・30年代ではごく当たり前に目にした妹をおぶる兄の姿は もうおとぎ話の世界。家の外回りを掃除する子どもの姿も見られなくなった。地域清掃では 中学生・高校生が積極的に参加し 小さな子どもたちを指導した時代が懐かしい。


アメリカでは13歳未満の子どもたちだけで外出するのを禁止しており 子どもたちだけで買い物をしている様子を発見したら 保護すべき出来事なんだとする州も多い。また 子どもだけで外出させた親には罰則を科せられることもあるようで 国によって事情が異なる。しかし 日本にはその決まりは無く 子どもたちは自由に行動することができる。これは 先進国の中にあって 特異な日本の文化のようで 評価する国も多い。


文化人類学者のドウェイン・ディクソン氏は 「日本のこどもが自信過剰なわけではなく 日本には『集団の信頼』があるため このような文化が成立する」と説明している。また「日本の小学校では 給食当番や掃除当番などが割り当てられたりすることから多くを学び 『公共スペースで果たすべき責任』や周囲への配慮について理解することができ 倫理観が養われている。これは 日本の犯罪発生率が世界的に見てもかなり低いという要因でもある」・・・と言っている。


近年 日本の社会環境が大きく変化してきている。その変化の中で 子どもたちをどう守って行くか 様々な試行錯誤が繰り返される中 「良き日本の姿」は大切にしたいと思うのは 私だけだろうか?
お母さんの後ろを荷物を持って 汗を流し歩く子どもを見ると「頑張ってるね。カッコいいよ」と思わず声をかける。ニカッと笑う子どもは何とも誇らし気だ。