2016年10月29日up
One Mile
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2016年10月29日up
随分と秋らしくなりましたね。
先日の満月もとても綺麗でした。
寒い季節になるにつれ、空気が澄んでくるため景色がより綺麗にうつります。
さて、そろそろ大人も子どももお熱の季節です。
私たちが大変なものと思いがちな発熱は、からだが外敵と戦ってくれている証。
有難いものです。
正に「御熱」。
そんなからだのはたらきを奪うことなく、自己治癒力を手助けするようなお熱の手当てをご紹介します。
先日9歳の娘がお熱を出しました。
その日は元氣に遠足に行き、放課後は学童で過ごしていました。
熱っぽいと感じていたようで、帰宅するなり寒気に襲われ布団にくるまって寝ていました。
寒いということは、熱が上がるサインですね。
娘はひたすらに眠ります。
普段の寝相の悪さは何処へやら、からだを治しているときはほとんど動かず寝ています。
一先ずキャベツの葉を枕にして、水分補給を気にかけつつ、豆腐パスター(貼り薬)の準備をします。
キャベツなどの青菜はビタミンCやアルカリ性ミネラルで軽い熱冷ましに活躍します。
キャベツの外側の大きな葉をタオルの上に敷き、そこに頭をうずめるようにして眠ります。
ひんやりして気持ちがいいようです。
他の青菜でもよいのですが、キャベツの葉っぱにまるっと包まれた姿がなんとも可愛いいので、個人的にはキャベツをおススメします。
豆腐パスターとは豆腐の貼り薬です。
豆腐は豊富なカリウムで、酸化熱を吸い出してくれます。
やけどの際には、患部に豆腐をペタッと張っておくとよいです。
発熱時に豆腐パスターを使用する場合、冷やす力が強いため38度5分以上を目安にします。
豆腐パスターは冷やす力が強いため、乳幼児へ使用する場合は代替として里芋パスターをお勧めしている書籍もあります。
いずれにていも使用する際は細心の注意を払って経過を観察します。
さて、豆腐パスターの準備は、まず豆腐の水切り。
同じ大きさの容器を二つ用意します。
一つの容器に豆腐を入れ、もう一つに水を入れ、水の入った容器を豆腐の上に乗せると安定して水切りができるのでオススメです。
夜8時を超えた頃でしょうか。
娘の熱が38.5度を超え、いよいよ豆腐パスターの出番です。
タオルにキャベツをのせ、その上に晒しで包んだ豆腐パスターを敷き、頭をのせます。
衣類の首回りが濡れてしまいそうな場合は、首回りにタオルを巻きます。(美容院のような感じで)
豆腐パスターを使用している時には、熱が下がりすぎないように様子を見ていきます。
2時間おきに熱を確認しながら、必要であれば豆腐パスターを取り替えます。
熱を吸った後の豆腐パスターは匂いが強くなり、黄色くなります。
熱を吸い取ってくれているのが目で見てわかるので「おお!」と思います。
娘は、夜中に熱が下がってきたので、豆腐パスターをからキャベツ帽子に切り替えました。
朝起きると37度前後に下がり、娘は寝ているのがつまらない様子で、からだを起こして本を読んだりしています。
ここまできたら、安心です。
無理をしない程度に家でゆっくり過ごしていたら、日中には平熱まで下がり食欲も戻っていました。
子どもは、私たち大人よりも動物に近いため、自分のからだを感じる能力に長けています。
ですから小さな子ほど、からだの調子が悪いときには食欲が低下したり、一日中寝ているなど、からだの治し方をよく知っています。
とてもシンプルです。
お熱が出たら慌てずに、その人の生きる力を信じて、自己治癒力を最大に発揮できるようにサポートをしていけるといいですね。
<材料>
・木綿豆腐・・・1丁
・小麦粉・・・1カップ
・生姜おろし・・・豆腐の1割 *生姜粉で代用可
<つくりかたとお手当>
①よく水切りした豆腐に小麦粉と生姜おろしを混ぜる
②①を晒しなどの目の細かい布に伸ばして包む
(額に当てる場合は、豆腐面をじかに当てても可)
③タオルにキャベツの葉のせ、その上に包んだ豆腐パスターのせて枕にする
追記・・・
昔から「かぜは3日寝て治せ」と言います。
我が家では、発熱して特別変わった様子がなければ3日程度家で様子を見るようにしています。(「いつもの熱と違う気がする」というお母さんの勘は大切にしましょう)
大抵の熱は3日で下がりますし、からだを治すために寝ているところをわざわざ外に連れて行かなくてもいいのではないかというのが理由です。
仕事をしていると3日も休めない!と思うこともあるのですが、この3日間でじぶんでからだを治すことが、これから先の丈夫なからだにつながると信じて、腹をくくって休ませていただます!私。
参考文献
・からだの自然治癒力をひきだす食事と手当 / 大森一慧
・はじめてであう小児の本 / 山田真